欧州貴族(鳳)
主人公はフランス王女。鳳は宮廷楽士です。
「鳳先生、今夜の曲はあなたが作曲したのかしら?」
(彼は宮廷楽士・・・王宮で雇っている作曲家で、指揮もするし、自分で楽器を演奏することも出来る。)
(これってポイント高いよね。女性のピアノに合わせたヴァイオリン演奏は貴族男性のたしなみ、だもの。)
(私もたまにピアノを教わってるから『先生』なのよね。)
「こ、これは、王女様。なにか、お気に召さない音がありましたでしょうか?」
鳳は緊張しているようです。やっぱ主人公が王女だからかな?
「この前お教えしましたが、これはウィーンで最近はやり出したワルツという音楽ですが・・・?」
「ふふっ、誉めているのよ。ダンスのワルツはあまり好みではないけれど・・・。」
「曲だけ聞くなら悪くないわね。(ワルツって身体を密着させるから私にはまだ・・・ねぇ?)」
『ねぇ?』って何!?\(>▽<)/
「ありがとうございます。」

乾杯後、一人になりたいと、テラスに行く主人公。
鳳がやって来たv
「こんなところにいらしたんですか?風にあたりすぎると毒ですよ。」
「あ、鳳先生・・・。少し、人いきれで気分が悪くなってしまって・・・。」
「・・・先生はよしてください。俺はただの地方貴族の息子です。」
「それより、ジュースをお持ちしましたが、飲みますか?」
「あ、ジュース!ありがとうございます。もう、喉カラカラで。」
「ふぅ。少し落ち着きましたわ。ありがとうございます。」
「・・・それで、さっきの話ですけど。」
ここで三択。「身分は関係なくてよ。」を選んでみます。
「これには身分は関係なくてよ。貴方は私の先生だから『先生』ってお呼びしてるんです。」
「やめてほしいのなら、鳳先生もレッスンのときみたいに話してください。」

→「先生は先生よ。」を選んだ場合。
「ピアノの先生だから『先生』ってお呼びしてるんです。」
「やめてほしいのなら、鳳先生もレッスンのときみたいに話してください。」

→「他の呼び名がよろしくて?」を選んだ場合。
「他の呼び名がよろしくて?貴方だけの、特別な。」
主人公、口説きモード!?\(>▽<)/


「女官や兵に聞かれます。ざれごとはおやめください。」
「今をときめく有名作曲家の先生が、どうしてこんなに腰が低いのかしら?」
それはやはり、鳳だから・・・(^_^;)。
「みんなの要求どおりの曲を書いているだけです。だから、気に入られている・・・。」
「・・・先生が書きたいのはもっと違う曲なんですか?」
「前にザルツブルグから来た作曲家がいたでしょう?彼のような天上の音楽を書いてみたいよ。」
「俺にそこまで才能があるかどうかわからないけど・・・。」
いつの間にか敬語がなくなってます。
「ザルツブルグから?ああ、かなり前に来たあの人・・・。雇ってあげられなかったけど。」
「すごく子供っぽい人だったわ・・・。大声で笑って、下品で。買いかぶりすぎじゃない?」
誰のことだろう・・・?榊じゃないよねぇ。もしかして南次郎??
「ザルツブルグに戻ってから、最近は低俗はオペラばっかり作ってるって言うじゃない。」
「・・・子供っぽい態度で、人と折が合わずに損をしているだけですよ。彼は神がつかわした奇跡です。」
「まぁ、単純なメロディだけど、きれいな曲ではあるわね。ピアノの練習曲も悪くないし。」
「いずれ、バッハと並ぶ大作曲家だと世間にも知れわたるようになると俺は確信していますよ。」
「天上の音楽・・・天国の音楽かぁ。」

ここで三択。「どんな音楽なんだろう?」を選んでみます。
「どんな音楽なんだろう?きっと素晴らしいんだろうなぁ。」
「そうですね。また、今の俺には想像すらつきませんが、いつかはそんな曲を書いてみたい。」

→「本当にあるのなら聞いてみたいな。」を選んだ場合。
「本当にあるのなら聞いてみたいな。先生、頑張って書いてよ。」
「努力は・・・していますよ。いつだって。」

→「そんなの、ある訳ないですよ。」を選んだ場合。
「そんなの、ある訳ないですよ。今まで書き上げた人がいないし、・・・歴史がムリだって言ってます。」
「確かに・・・でも、諦めたらそこで終わりです。俺だって、いつかは書いてみたい。」


「あ、でも、もし王様になったら作ってられないですね。」
「俺が王にだなんて、冗談じゃないですよ。」

「それって、私と結婚するつもりはカケラもないってことですか?」

主人公〜〜〜!!\(>▽<)/
「そうじゃなくて!俺は、そんな器じゃないって言ってるんです。」
さすが鳳、謙虚です。
「別にいいじゃない。外交や国内の政治は、やれそうな人に任せれば。」
「跡部伯爵なんて、喜んでやると思うわ。」
何だこれは。主人公が鳳を口説いているの??

「王女、本気ですか?本気で相手は俺がいい・・・とおっしゃるんですか?」

鳳がその気になった!?(≧∇≦)
「え?その・・・そこまでは・・・。まだ結婚なんてよくわからないし。」
何を弱気になっているの!もっと押せ押せ主人公!!(> <)

「・・・だと思いました。人をからかわないでください。いや・・・男をなめないでください。」

鳳〜〜〜〜〜!!!!!(≧∇≦)
「・・・鳳先生。(あっちゃぁ〜。怒らせちゃった?ち、違う?なんだろ・・・?)」
鈍感主人公!(> <)
「ごめんなさい。」
「いえ、俺こそキツイ言葉をつかって大変失礼なことを・・・。」
「・・・俺が候補に上がっているとは聞いていました。だから、王女さえその気なら・・・。」
「それに、今おっしゃったように俺では足りない分を誰かが補えるというのであれば・・・。」

「真剣に考えていただきたいと思います。俺とのことを。」

形勢逆転!?鳳、カッコいい!!(≧∇≦)
「はい、からかうつもりはなかったんです。・・・真剣に考えます。」
「そんなに、おびえないで。すっかり怖がらせてしまったかな。」
困った表情の鳳がかわいいぞv
「いいえ、怖がってなんか・・・。私、中に戻ります。風にあたり過ぎたみたい。」

意外と男らしい面を見せてくれた鳳でしたv


民衆の反乱が起こり、ピンチの主人公。
実はロシアの王女ということで、ロシアへ逃げることになりました。
誰か1人が王女について行かねばということで、鳳が名乗りを挙げてくれたよv

「俺が王女を守ります。悪いけど、みなさんはおとりになってください。」

鳳〜〜〜!!!(≧∇≦)

そして二人で愛の逃避行ですv

「追ってくる気配もないし、この辺りで休もうか。息が上がってることだしね。」
鳳の言葉遣いが普通になってるよ!?
「すみません。お父様の目を盗んでやってたテニスで、運動はしてるつもりだったけど。」
「さすがに男の人の足について行くのは・・・大変・・・。」
「やっぱり速過ぎた?ごめん。・・・速いって言ってくれてもよかったんだよ?」
「いいえ、このペースでいいです。だって、もし捕まったら、おとりになってくれたみんなに悪いもの。」

「・・・もう宮殿には戻れないのかなぁ。」
「きっと戻れるよ。だから、いまはロシアに無事に着くことを考えよう。」
「そうですね。どうやって行けばいいのかしら?鳳先生、わかりますか?」
「急いで行くならケルンからベルリン・・・それからポーランド王国を通り抜けるルートだね。」
「本当は途中で南に向かって、ウィーンに連れて行ってあげたいけど・・・。」
「そんな時間もお金もないからね。」
「もう、鳳先生ったら・・・(こんなときでも、音楽の街に行きたがるなんて・・・。)」
「とにかく、ロシアに行くってことでいいんだね?」
「それは・・・出来ればお父様を助けたいですけど。私ではなにも出来ないですから。」
「軍を動かすことも、地方貴族を説得して協力を得ることも・・・。どうやったら出来るのか・・・。」
「私にはできない、ってことだけはわかるのに。」
すっかり落ち込む主人公。

ここで三択。「自分が恥ずかしい。」を選んでみます。
「自分が恥ずかしい。もう遅いとはわかっているのだけど・・・。」

→「とても悔しいです。」を選んだ場合。
「いま、とても悔しいです。もう遅いとはわかっているのだけど・・・。」

→「どうしてこんなことに。」を選んだ場合。
「どうしてこんなことに・・・。」


「もっと、いろんなこと勉強していればよかった。」
「勉強はした方がいいと思うけど、反乱はキミのせいじゃないよ。」
「もう、かなり前から、フランスは財政難だったんだから・・・。もっと建設的な考え方をしようよ。」
「建設的・・・ですか?」
「やってしまったことを嘆いてないで・・・これからやれること、やるべきことを考えようよ。」
「やるべきこと、ですか。お父様の望みどおり・・・ロシアへ行くことかしら?」
「・・・ま、いっか。それしか選択肢がないし・・・。運命ってことだよね。・・・あ!」
「どうかしたの?」
「ロシアに行きましょう!逃げるために行くんじゃなくて、助けを求めるの!」
「助けを求める・・・?」
「私がフランスの王女じゃないことはまだ誰も知らないんだから、ロシアにはロシアの王女として向かって。」
「フランス王女が助けを求めたってことで、外国は納得すると思うんだけど・・・ダメかなぁ。」
「フランスを差し出すってことになっちゃうけど、援軍を出してもらえればお父様を助けだせる!」
「いいと思うよ。俺よりよっぽど外国のことがわかってるじゃないか。」
「なんとか、なりますよね。」
「なるよ。頑張ろう。」
「はいっ!そうと決まれば・・・すぐにロシアに行きましょう!」
「ええっ?もう少し休まなくて大丈夫?」
「平気です。じっとしてなんか、いられないもん!」
「あ、待てよ。よそ見してたら危ない・・・!」
「え?なんですか?・・・あ、きゃあっ!」
「ああ、声をかけたの、かえってマズかったか・・・。」
「あっちゃ〜、失敗、失敗・・・。」

王宮にいた頃はとりまきがいたが、本当に自分を大事に思ってくれているのは鳳だけじゃないかと思い始めた主人公。
(一緒に来てくれたの、すごくうれしかった。)
(鳳先生・・・ううん、長太郎さん。・・・ありがとう。あなたがいてくれて、本当によかった。)
長太郎さん!!(≧∇≦)


かなり歩いてきた主人公たち。
「ここで少し休もう。顔色が普通じゃないよ。」
「具合、さっきより悪くなってるんじゃないか?」
鳳が心配してくれるよv
「平気、平気。まだ行けるよ。あ、あれぇ?」
「ほら、やっぱり。危ないよ。無理しちゃダメだ。」
「ご、ごめんなさい。やっぱり疲れてるのかな。乗合馬車でも酔っちゃったし。」
「ほら、肩につかまって。」
「あ、ごめんなさい。ありがとう。」
「・・・遠慮しないで。もっと体重、掛けていいから。」
「た、体重って・・・。だって、身体が密着するもん。恥ずかしい・・・。」
乙女主人公!\(>▽<)/
「恥ずかしがってる場合じゃないだろう?」
「う、うん・・・。」
(身長差があり過ぎて、つかまりにくいってのもあるのよね・・・。)
主人公・・・(^_^;)。

「今日はもう休んだ方がいいね。この先の村で宿をとろう。・・・あ?あの人たちは?」
氷帝メンバー登場!
「王女を連れて、ウィーンへ・・・。いくら鳳でも・・・と思うたが、賭けてみて正解やったな。」
「せやけど、馬車を降りるときは迷うたで。岳人の見間違いやったらどないしようかと・・・。」
「言っただろ、今、追い越したの王女と鳳だったって。」
忍足&岳人だ!さっき追い越して行った乗合馬車に乗っていたらしい。
ここでジローの問題発言です。

「おい、忍足。王女にムリヤリ迫ったりしてねぇだろうな。」

「ははっ。鳳がそんなことするはずねぇか。」
やはり鳳は安全パイってことか!?
ここで二択。「もちろんです!」を選びます。
「だろうな。」
ジロー、あっさり納得(笑)。
「当然です!」
ムキになる鳳が可愛いvv

→「実は・・・迫られたんです。」を選んだ場合。
「お、王女!?」
慌てる鳳が可愛いぞ!\(>▽<)/
「ウソ!マジ?いやらC!」
嬉しそうなジローが・・・(笑)。
「なぁんて、冗談です。そんなこと、される訳ないじゃないですか。」
「本当に王女はざれごとが過ぎます。」
鳳に怒られちゃった(*^^*)
「ご、ごめんなさぁい・・・。」


「ところで、みなさん・・・。わざわざ追って来たんですか?いったい、なにがあったんですか?」
貴族の代表と民衆が話し合って和解し、革命は終わったらしい。王も解放されたって。
しかし、これからは議会が国を統治するので、王家はフランスにはないとのこと。
ここで主人公の身の振り方についての二択です。
身分を捨て、住み慣れたフランスでの生活を選びます。
誰が王女を養うかということで、皆が名乗り出ました。
「俺はウィーンへ行きます。書きたい曲を書くために。・・・売れる保証はないけどね。」
「苦労を掛けると思うけど、ピアノやヴァイオリンの生徒を持てば・・・王女1人くらい養えるよ。」
苦労なんて、貴方と一緒ならば乗り越えていけるよ!(≧∇≦)
というわけで、鳳についていきますv

そして・・・。

「長太郎さん、開場は、もうそろそろですね。」
「うん。・・・どうしたの?俺より緊張してるみたいだ。」
「え?そ、そう?だって、劇場でやるのはオペラが常識のこのウィーンで、コンサートだもん。」
(長太郎さんはオーストリアに亡命して、作曲しながら生徒にピアノとヴァイオリンを教えている・・・。)
(これまでの実績もあるから、今回コンサートを開かせてもらえたの。すごいなぁ・・・。)
まさに、「芸は身を助ける」ってやつですね♪
(作曲してるときは声を掛けても聞こえてないし、生徒も多いからゆっくり話す時間もないくらい。)
それはちょっと淋しいかも・・・(> <)。

「そうだね。本当に色々幸運に恵まれたよ。」
「でも、このウィーンでは前例があるからね。音楽だけのコンサートって。」
「あ、そうなんですか?」
「うん。俺のあこがれの作曲家がこの劇場じゃないけど、何年か前にやってるんだよ。」
「へぇ〜。」
「音が1番よく聞こえる席を用意してもらったから、楽しんでくれるとうれしいな。」
鳳!何て粋なことを!(≧∇≦)
「は〜い。今日は・・・寝ちゃわないように頑張ります・・・。」
「いいんだよ、寝ても。俺の書いてる『古典派』の音楽は身体にいいらしいから、それで眠くなるんだ。」
「気にいったらノッてもいいんだよ。手拍子打っても、鼻歌を歌っても。」
「そ、そうなんですか?さすがに、鼻歌は周りに迷惑でしょう?」
「あと・・・皇帝に居眠りされたらコンサートが打ち切りになっちゃうね。」
「あらら、それは大変!私がそれとなく起こしてさしあげようかしら?」
「どこに座られるのかしら?」
「あ、大丈夫だよ。昨日の練習のときにご覧になって、居眠りはされなかったから。」
「そうですか。それならよかった。」
「じゃあ、そろそろ準備に行かなきゃ。楽しんでくれよ。」
「いってらっしゃ〜い!」

(私は近所の子供たちにテニスを教えたり家事をやったり。)
(今度、ペンネームで『フランス最後の王女』なんて本を書こうと思っている。)
(長太郎さんに止められるかなぁ。・・・こんな調子で結構幸せ。)
(オーストリアに亡命はしたけど、あのとき戻ってよかった!)



戻る