単純・純粋なキス。



意味を知ってしまったキス。





kiss?kiss。





葉月珪。



頭も良く、運動能力も抜群。


まさに何でもできる完璧と言う言葉の代名詞。




水無月加羅。



誰からも慕われ、頭脳明晰で運動も出来ておまけに可愛い。

しかしこちらは落ち着くという言葉の代名詞。




そんな二人が、教会でであった―――――。









「・・・・もういかなくちゃ。」



「・・・次来るのはいつなの?」



くりくりとした目が自分を見つめる。



「大丈夫。絶対迎えに来るから。」



頭をなでてあげて。



「――――約束。」



そういったあと。






何気なくその行為をした。






幼いゆえの純粋なキス。




それを受けた彼女はぼーっとして頭に「?」マークを浮かべていた。



自分はその場をそのまま・・・・・離れた。




その子が自分のことを覚えていてくれたらいいということを願いつつ。



涙が出そうになる自分の目をごしごしこすり、走った。





二度と会えないんじゃないんだから。




そう自分に言い聞かせて。























―――それから、14年ほどたった現在。





「珪君。お弁当もってきたよ♪」



「・・・・サンキュ。俺、お前の弁当が一番好きだから・・・。」



「もう、葉月君ってばお世辞上手いんだから。(///)」



「お世辞なんかじゃない・・。」



そういって、葉月は水無月の頭をすっと自分の整った顔の前に近づける。



そうして、いつものとおり甘いキス。



水無月は顔を真っ赤にする。



今度は純粋なキスでもない。キスの意味もしっている男と女の愛し合うキス。








二回目でもあるキス。







しかし、今度のキスの後の言葉は、別れの挨拶なんかじゃない。





「・・・・・なあ、水無月。」



「・・・ん?」


























「結婚しようか。」

























つながるための特別な呪文と、おまじない。














kiss?kiss.








〜END〜



ラブラブですね♪
プロポーズされてしまいました(笑)。嬉しいです!!
素敵な小説、ありがとうございました。






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