ハードボイルドペンギン
『一羽のペンギンが歩いている。 いくら寒いからってそれはないだろう…。』



『ペンギンはひどく寒そうに、翼をくちばしの前に持って行くと、煙を吐き出した。
タバコだ。ペンギンがタバコを吸ってる…!!』



『ペンギンはそっとタバコに火をつけると、火をつけるポーズのまま言った。』
「嫌な天気だな。こんな空は間違っている。そうは思わんか。」
『ペンギンは片方の翼をあげると、そのまま去っていった。』



「何か言いたそうな顔をしているな。なんだ、言え。いや、なぜペンギンなのかは、ナシだ。」
一番聞きたいのはそれなのにー!(> <)
二択
→「なんの仕事をしているの?」
「探偵だ。軍人のように命令で誰かを傷つけるのは嫌だった。」
「警官になるほど勤勉じゃなかった。」
「正義の味方って奴があれば、喜んでそれを選んだろう。だが、世の中にはそんなものはない…。」
「だから探偵だ。なければ代用で満足するしかないのさ。大人の世界はな、坊や。」
カッコイイ!!

→「趣味は?」
「仕事だ。好きな事を好きなようにやってきた。そして…そして。」
「やりたい事と、やらなければならない事、生きる事とそれをやる事が一致した、幸せな立場に俺はいる。」
「坊や、お前はそんな事もわからんのか?見ればわかるだろう。」
「心からやりたい事と、死んでもやらなければならない事が一致した奴は、心に翼が生える。」
「俺の翼は見えなかったか?」
「仕事を辞める時は、俺が死ぬ時だ。その程度には趣味をやっている。」
こちらもカッコイイです。




「どうした?」
「何か言いたそうな顔をしているな。なんだ、言え。」
二択
→「発言力が…」
「ふっ…。発言力がほしいか?」
「人間の執着の元、金を捨てることでお前の望みは叶えられるだろう。」
「お前にソレが捨てられるのか?」
さらに二択。  →「捨てる」
 「よかろう…。金額を示せ!レートは100:1(お金:発言力)だ。」
 →「イヤだ…」
 「……。」

→「お金が…」
「お金がほしいのか?」
「では、お前の全ての力の源である発言力を捨てろ。」
「はっきり言ってこの取引はお前に不利だ。それでもほしいという覚悟はあるか?」
二択
 →「捨てる」
 「よかろう…。発言力を示せ!レートは10:100(発言力:お金)だ。」
 →「イヤだ…」
 「……。」




「世界というものは堅い地面で、俺達は卵だ。落とせば割れて、台無しになる。一生ってのは、落ちて割れるまでの卵の全部だ。」
「そこからかえって飛んでいく奴もいないわけじゃない。」
「だがそんなものは、一億に一羽の話だ。俺もお前も、落ちて割れるのが関の山だな。」
そ、そんな・・・(;´д`)。
二択
→「涙目になる」
「…天才でもなければ落ちて割れるのも嫌ならば、だったらいっそ、固ゆで卵にでもなるか。落ちても割れない、ハードボイルドに。」
ハードボイルド!
「それで幸せになるとも思えないが、死んで台無しになるよりは、少しはマシになるだろう。俺達が、死んだ後の世界が。」

→「嫌味な鳥類だ」
「現実をただ、そのまま言っただけだ。それが悪口に聞こえるならお前の性根が腐ってるんだろう。」
「現実を冷静に見るのと、腐るのは違う事だ。腐って駄目になるのは、落ちて割れるよりも早い分悪い。」




『ペンギンは帽子を胸にあてて祈りを捧げている。 死者に、祈りを捧げているようだ。
あなたは邪魔しないように、そっと離れた。』



『ペンギンは帽子を胸にあてて祈りを捧げている。 死者に、祈りを捧げているようだ。』
二択
→「何に祈っているんだろう」「祈り終えるまで待つ」(結果は同じ)
『ペンギンは祈りを終えると、あなたを見て、帽子をかぶった。』
「昔、ライターをもらった事がある。俺が南極に居た頃だ。」
「第2次越冬隊が来た時に、小学生達が隊員に託したんだ。ペンギンが寒くないようにとな。」
「坊や。お前はこの話をくだらない事だと笑えるか?」



『ペンギンはライターの火をつけると、独り言をいっている。』
「私に希望を与えた貴方。私を包んで風を受けた貴方。」
「私はまだ生きています。私は嘘をついていません。私は正義のために戦っています。」
「だから貴方にお願いします。」
「どうか、私の死んだその後の世界が、今よりましであるように。」
「貴方が私を包んだように、世界に慈悲があるように。」
「私の弟子、私の妻、私の子、マホに、サトーにトラオに、皆によりよい世界が、残るように…。」
『ペンギンは、ライターのふたを閉じるとあなたを見てそのまま歩き出した。』



『ペンギンは、愛用のライターを開けたり閉めたりしている。』
二択
→「話しかける」
『ペンギンは、ライターの火をつけたままくちばしを開いた。』
「俺達は、こんなライターの光だ。小さくて吹けば消え飛ぶ、そんなもんだ。」
「だが、人の手がそれを包めば、消える事なく燃える事が出来る。暗闇なら闇を照らせる。」
「星のかわりだって出来るかも知れない。」
「なあ、坊や。俺達が、たかがライターの光だからって、絶望する事はないんじゃないか?」
「弱くて小さいからと言っても、炎は炎だ。どんなに小さくても、闇を照らし光輝く炎である事は間違いない。」
『ペンギンはライターのふたを閉めて、祈りを捧げたまま言った。』
「そして炎だったら、闇を照らすのが仕事だ。俺は仕事をする。」
「お前もお前の仕事をしろ。それが何かは知らないが。」

さらに二択
→「あなたはなんだ?」
「ペンギンだ。どこにでもいる、おっさんの。」
「だが、自分の仕事に誇りを持っている。誰よりも誰よりも誇り高い。俺は一羽のハードボイルドだ。」

→「なぐさめているんだね」
「俺が?まさか。お前は一人でも立ち直る。そういうモノだ。」
「お前はライターの炎にかざされた手で、俺は俺がもう一度戦うために、独り言を言った。…それだけだ。」

→「話しかけない」
『邪魔しちゃ悪いのでそっと離れました。』




これ以降、ペンギンの姿が見えず。その間のNPCとの会話。


「ああ、ペンギンとコンタクトをとれという命令だろ?」
「くだらないよな。それよりは弾薬の供給量を増やして欲しい。」

石田
「この間軍で特別命令がきたの。幻獣と戦うペンギンを見たら、支援してコンタクトをとれだって。」
「うちのペンギンかなあ?」

岩崎
「この間、僕が夕食をごちそうになった家の主人によるとだね。最近軍部を騒がすペンギンがいるらしいよ。」
「なんでもペンギンが動物の群れを率いて人間を差し置いて凄い戦いを演じているらしい。いやいや、そんな人からお金を借りたいね。」

鈴木
「ファンタジア、家に帰ってこないんだ…。」

谷口
「一羽のペンギンが地獄の悪魔のように戦っているという報告がある。なんの冗談だ?」



『そのペンギンは、傷だらけだった。 血を流し、毛はむしられ、くちばしは折れている…。 ペンギンはへたりこみ、あなたを見た。』
「死ぬかと思ったが…。まあ、なんとか生き延びた。いくつもの夜を越えて生き残る事が出来た。」
「…まだ俺は再会を許されず、生きて戦えという事だろう。いいさ、そうする事にする。」
生きて帰ってくれて本当に良かった・・・(; ;)。
『ペンギンは、ここにいない誰かに微笑んだ。』
「あなたがそうせよと言うのであれば、俺は永遠に戦う。」
「ま、お前という弟子も出来たしな。わははは。」
弟子になっちゃった!



「……もうすぐこの地でも戦いは終わるな。春が来れば、それまでだ。」
「……そうなればどうする?」
二択
→「困った思いつかない」
「だったら伝説と神話の世界にでも来んか。我々の世界へ。」
「丁度、動物の言葉が分かる者が足りない所だ。」
「笑うな。冗談ではない。」
「……誰かが伝説にならねばならないのだ。誰かが。不思議の側の大河で、同じ側の軍勢と戦わなければならない。」

→「次の戦いへ」
「そうか。俺の弟子は……強いのだな。」


1枚絵登場。何かを決意したようなペンギンの図。かっこいい!



ED

『その日、北海道から第7師団が救援に来る事で戦いは唐突な終わりを見せました。 本物の軍隊って奴は、車両を一杯もっているもんだなと、同僚に言った事を覚えています。』
(108警護師団に配属されていた学生兵の手記より)


『家の外にはペンギンが居て、煙草を吸っていた。』
「今日から別の任地だそうだな。どうする?」
二択
→「戦うだけさ」
「そうか。じゃあ、お前のトランクに氷をつめといてくれ。俺もいく。」
「……お前の行くところが、俺の終わりの場所だ。弟子にして友よ。」
ペンギン!!(≧∇≦)
『そうして、ペンギンは、部隊の旗を大事にたたんでしまってあなたの隣に並んで歩き出しました。』

→「ペンギンと行くよ」
「……そうか。」
「では今日から、お前は白の青だ。いくぞ。」
『そうして、ペンギンと話す事が出来る一人の英雄は姿を消しました。 その後の事は、誰も知りません。』



ペンギンはカッコよかったです。
動物の群れを率いて幻獣と戦ってる姿も見てみたかったなぁ。



<ハードボイルド訓練>
「ハードボイルドでも、やりたくなったか?」
二択
→「いや…」
「そうか。」

→「そうね、たまには」

・精霊手
『空に向かって、ペンギンと精霊手の訓練をしました。』
「教えておいてなんだが、こんな技に頼ろうと思うな。」
「ガンプ・オーマの本当の強さというものは、技ではない。」
「目に映る全てを利用して、流れを作りあげる事にこそ本領がある。」
「大河の流れこそが我らにして、我らの技は最後の一撃のそのために、流れをつくる事にある。」
「攻撃を組み立てろ。相手の選択肢を削れ。」


・走りこみ
「苦しくなってからが訓練だ。苦しくない訓練は、訓練ではない。」
「苦しさを考えるならそれよりも、苦しさから逃げた自分の醜さを考えろ。」


・魅力
「格好をつけろ、格好をつけろ、死ぬまでな。」
「生きる事は格好が悪い事だ。だからといって、それにおとなしく従うような大人になるな。」
「反逆しろ。生きる事は格好よいと言われる様に。」
「反逆しろ。お前が好かれたい者のために格好よく。」
「結果を考えるな。勝つ時もあれば負ける時もある。それが勝負だ。」
「天が決めたルールでも気に入らないのなら、わが道を通せ。勝つか負けるかはその後だ。」


・射撃技術
「リズムだ、リズムを掴め。」
「射撃はリズムだ。自分の心臓の音を聞け。呼吸をあわせろ。」


・精神統一
「…。」


2007/5/25
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